風の国(かぜのくに)は、2008年9月10日から2009年1月15日まで韓国KBS2にて放送された、金辰の同名の漫画が原作で、高句麗第3代王大武神王(ムヒュル)を主人公とした時代劇ドラマである。全36話。
日本では2009年2月4日から同年10月15日までBSフジにて放送された。開始当初は毎週水曜日20:00 - 20:55(JST)の放送だったが、同年4月2日から9月24日まで毎週木曜日21:00 - 21:55(JST)に変更され、さらに同年10月1日から放送終了まで毎週木曜日19:00 - 19:55(JST)に再び変更された。なお、日本での正式タイトル名は『風の国 ~The Land of Wind~』(-ザ・ランド・オブ・ウィンド)である。
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主要人物
; ムヒュル(無恤)
: 出演:ソン・イルグク(声:諏訪部順一) 子役:パク・コンテ
: 戦争の神と言われた王。兄弟と親、そして自分の子供を殺す運命という神託により、王子である正体を知らず壁画師として育てられる。しかし、生涯1人の恋人・ヨンに出会い、またライバル・トジンに出会い、自分の高句麗王となる運命に近づく。
; ヨン
: 出演:チェ・ジョンウォン(声:岬凛)
: テソ王の甥、タクロク王女。民の生活や彼らの心の傷に共感できる温かい心の持ち主。扶余の王室で王族として平穏な人生を送るよりは、人の傷や、心を治療する医者としての人生の方をこよなく愛する。高句麗のスパイと誤解され拷問をうけたムヒュルを献身的に看病する。後に、ムヒュルの王としてのカリスマの下に隠れている心の傷を、さわやかに暖かく癒やす存在となる。
: 父親を無実の謀反罪に陥れられて亡くし、プヨでの身分を父娘ともに1時期的に剥奪されて国外追放される。商人マファンの奴隷となるが、タクロクの謀反討伐に関連せざるを得なかったムヒュルが真相を知っておりコグリョでユリ王とムヒュルに保護され王室の医女となる
: ドラマだけでなく史実でも敵国の王女ながら、テムシン王:ムヒュル次妃(側室)となった女性で、説話「好童(ホドン)王子と楽浪(ナンナン)姫」で有名な悲劇の王子・ホドンの生母である。
; ユリ(類利、瑠璃、琉璃)
: 出演:チョン・ジニョン(声:堀内賢雄)
: チュモン(朱蒙)の意を受け継ぎ、高句麗の強化のため生涯を捧げた高句麗2代目の王。チュモンがプヨ王子の青年時代に婚姻した第1王妃との嫡子として誕生。父王と長く生き別れて暮らすが、身分証明として持たされた折れた剣で即位後の父と再会する。(剣は王族の身分証明。帝王学初級基礎で、王族にとって剣の知識は常識である)初期高句麗国内の混乱と、扶余という強国の威嚇の中、彼の人生は常に自分の幸せと高句麗の利益の狭間で揺れ動いていた。息子ムヒュルを殺せず、縁を切ることを選ぶが、彼の決断さえもムヒュルの運命を変える事はできなかった。テソ王の罠と知りながら、王としてヘミョン太子を守りきれず国のためわが子を3人も犠牲にしてしまい、深く悔やむ。
; トジン
: 出演:パク・コニョン(声:ビューティーこくぶ)
: 扶余の暗殺部隊最強の「フギョン(黒影)」になっているが、正体はプヨの王子でヨンと親族関係である。常に仮面を身につけており、いつも冷静沈着でテソ王の信頼を受ける。ヨンに出会い密かに気持ちを寄せ、タクロクからも娘婿になって欲しいと言われる。が、彼女にはムヒュルしかいないと知り、ムヒュルへの敵対心が燃え上がる。ムヒュルと、恋も国も永遠のライバルとなる。
高句麗
; ヘミョン(解明)
: 出演:イ・ジョンウォン(特別出演、声:ふくまつ進紗)
: 高句麗の言葉で、「鳴り響く」という意味の「ヘミョン」。ムヒュルの兄王子で、ユリ王にとっては次男に当たるが、兄である長男が死んで太子になる。ムヒュルまでがユリ王の皇后の子で、ヘミョン、セリュは同腹の兄姉である。名前通りの勇敢さと決断力を併せ持った高句麗の太子。ユリ王の命に従い、ムヒュルを自分が愛した女性ヘアプに預け育てさせる。ムヒュルに身分を明かせないが、つねに見守っている存在。義憤にかられテソ王暗殺を決行するも、敵の罠と見抜けず失敗、王族として王室と民を守るため潔く責任を取って自決。ムヒュルは兄の死後真相を知ることに。
; セリュ
: 出演:イム・ジョンウン(声:楠見藍子) 子役:チョン・ダビン
: ユリ王王女、ムヒュルの姉。ムヒュルの頼もしい味方。武芸が得意で男勝りな性格。生まれたばかりのムヒュルが捨てられると知り、高句麗王族の身分である証に三足烏首飾りを持たせる。
: 王命でキサン族の族長に嫁ぐが、若後家となり王室に戻る。
: 後にクェユと大恋愛の末、再婚することになる。
; ミユ
: 出演:キム・ヘリ(声:岡まゆみ)
: ヨジンの母。ムヒュルの生みの母の死後、ユリ王の妃となる。ひ弱で無欲な息子ヨジンとは対照的で、気性が激しく強欲。ヨジンを太子にするため、サンガに接近するがペグクに逆利用されている。ユリ王すら見破っていた真相だが、妃本人は全く逆利用をわが子の命を失うまで初めからペグクがそのつもりでいたことを見抜けず、王族としてお国のためあまりにお粗末な面も。
; ヨジン(如津)
: 出演:キム・ヘソン(声:北浦貴之)
: ユリ王の四男で、ミユ夫人の息子。ヘミョンに代わって、自分を高句麗の太子にさせようと野望を抱く母・ミユ夫人とは違い、剣術よりも装身具作りに興味がある、優しいが軟弱な王子。
: 後に、母の強欲をペグクが利用して母の思惑とは違い本人は無欲で聡明、ペグクは最後は自分を殺す気でいることを王子として見破り、聴く耳持たぬ母を諌めるため王子として己が志で自決を選択
王族として王子に生まれるよりは、民として生まれたほうが向いていた。
; クェユ(怪由)
: 出演:パク・サンウク(声:中尾一貴)
: ヘミョンに仕える高句麗の参軍(チャムグン)。ヘミョンに頼まれ、ムヒュルに武芸を教える。体力には誰にも負けない。ムヒュルの姉セリュに魅かれるが、相手が高句麗の王女であるため気持ちを隠している。後にセリュと結婚しキサン族族長となり婿入りする
: 時としてムヒュルもたじろぐほど恐ろしく(?)厳しく叱る鬼教育担当。
; クチュ(句鄒)
:出演:キム・ミョンス(声:上城龍也)
: コグリョの大輔(テボ)、ユリ王侍従。ユリ王がまだ先代チュモン大王と生き別れて父のことも王族という己の正体を知らずに過ごしていた頃からの親友。 人前では役職を呼ばれるが、ユリ王と人払いして2人きりの時は名で呼ばれていることが多い。ユリ王が、悩みも苦しみも行き詰った時全て心をさらけ出しホンネを話せよく甘えも涙もいらだちも受け止める、たった1人の存在。
: 後に、コグリョでユリ王の命令でヨンの心理親代わり的後援者となる
; サンガ(相加)
: 出演:キム・ビョンギ(声:金子由之)
: 沸流(ピリュ)部の大加(テガ)で、高句麗を構成する諸加(チェガ)会議の最長老。ユリ王に面従腹背している。
; ペグク
: 出演:チョン・ソンモ(声:岐部公好)
: 高句麗の右輔(ウボ)で、サンガの養子。ユリ王の信頼が厚く、ヘミョンに替わりチョルボン城主になった事もある。
: しかし本人はチュモンに奪われたピリュ部の復権をもくろみ、ミユ王妃につけ入り、ヨジンの命を己が欲のため逆利用することをもくろむ。
; マファン
: 出演:キム・サンホ(声:モト冬樹)
: 国内(クンネ)城の奴隷商人。ちゃっかりしているが、憎めない性格。必要に応じてヘミョンやユリ王、サンガに取り入る。高句麗や扶余の内情に詳しい情報通で、半ば軍事商人でもある。
; チュバルソ(鄒勃素)
: 出演:キム・ジェウク(声:大橋佳野人 改め佳月大人)
: チンピラ一味の首領で、密貿易や賭博に明け暮れていた。荒っぽいが男らしい性格で、賭け事で言いがかりをつけたことがきっかけでムヒュルと知り合う。ムヒュルとは和解し、ヘアプの下で高句麗に仕官した。ヨジンの侍従武官をしている。王室よりもスキあれば侍従の自分の眼盗んでは宮の外に出たがる病大好き、困ったちゃん甘えん坊王子命令で結末は己がトラブルの尻拭いとなり、頭抱えヨジンに振り回されることが多く、心中ヒヤヒヤ。
; ソファ
: 出演:イ・イラ
: 高句麗の皇后だったが、ムヒュルを生んだ後他界。歴史上では「朱蒙」にも登場した松譲(ソンヤン)の王女である。
; アンスン
: 出演:キム・スンウク(声:澤田将考)
: ミユの弟。姉の縁故で城主に立身したにわか貴族のため強欲。ペグクの欲を利用してムヒュルを殺そうとやっきになる。
; コンチャン
: 出演:キム・ウォニョ(佐藤亮太)
: マファンの部下。
; ヨンビ(延丕)
: 出演:チェ・ウンギョ(声:枡谷裕)
: 高句麗の将軍(チャングン)。
; ミョンジン
: 出演:キム・ギュチョル(声:紺野相龍)
: サンガの執事。
; ヨナ
: 出演:イ・シヨン(声:若松紫織)
: ヨジンの侍女。ヨジンと相思相愛の相手で心優しい。
; ナムジ
: 出演:ハ・ウネ
: セリュの侍女。
; テチョン
: 出演:キム・チグク(声:山口史人)
; 大神官
: 出演:ムン・ヒギョン(声:新田万紀子)
: 神殿の大神官。ムヒュルについて予言をした。
; イジ
: 出演:キム・ジョンファ(声:竹田まどか)
: ムヒュルの正室。
: 史実では、第5代ヘウ王の生母である。
; キヨン
: 出演:キム・ユジン
: イジの侍女。
キリム洞窟
; ヘアプ
: 出演:オ・ユナ(声:安永亜季)
: 身分は低いが、知恵と強い意志を持つ壁画家。ヘミョンが安心してムヒュルを頼められた唯一の人物。ヘミョンを愛しているが、身分の違いの為想いを伝えることができずにいる。ヘミョンのためにも、ムヒュルを守り抜こうとする。ヘミョンが自決した後、テソにヘミョンを身売りしたのはユリ王と思い込み(実はペグク)に反発したがクチュから真相を知りユリ王に説得され情報総監になる。
; マロ(麻盧)
: 出演:チャン・テソン(声:内田岳志) 子役:クォン・オミン
: キリム洞窟の壁画工、ムヒュルの侍従で幼馴染。気の置けない友人。いつもムヒュルの側にいる。気が弱くおどおどしたところがあり、ムヒュルの影に隠れていることが多い。後に将軍になる。
扶余
; テソ(帯素)
: 出演:ハン・ジニ(声:浅見小四郎)
: 若き時代、チュモンに受けた屈辱を晴らしたいと考え、高句麗征服を狙う冷徹な扶余の王。領土拡大への野心を満たすため、周辺国と絶えず戦争を起こす。残酷な侵略者であり、時には器の大きい王として、二つの顔を持つカリスマの持ち主。直々の暗殺部隊を使い、高句麗を威嚇する。後継者がいない事がネック。
: 当時としては、珍しく長命した王であった。
; サグ
: 出演:パク・チョンハク(声:広田みのる)
: 扶余の財部皁衣(チェブジョイ)。テソ王を助け、扶余を北方の強大国にするのが夢。剣は屈強で学問から政治外交にまで精通し、目的を果たすためには手段を選ばない冷酷な策略家。
; タクロク
: 出演:ソン・ビョンホ(声:澤田将考)
: テソの甥、ヨンの父。扶余の外使者(ウェサジャ)。謀略の飛び交う扶余の中央政治の舞台にいるよりも、戦地で戦うことを望む武将。策略家サグとはたびたび対立する。後にサグの計略にかかるも、当時トジンがテソに忠義を疑われていたことから、討伐隊が屋敷に来る前にヨンを逃がし娘をトジンに託してあえて身内であるトジンの手で斬られた。後に、このことを苦しんでたトジンがタクロクの当時のえん罪と真相をテソに立証することに成功して、プヨ王族身分を取り戻す。
; メングァン
: 出演:キム・ミンチャン(声:川田義宗)
: 黒影時代の親友の1人だが、実はサグの手下でもある。何かあればしょっちゅうムヒュルとトジンの前に敵としてぬらりと現れる。
; ヨンテスル
: 出演:パン・グッキョン(声:銀次郎)
: 黒影の隊長。
; ソンベク
: 出演:チョ・ビョンギ
: 黒影の教官。
; チョガム
: 出演:シン・ドンフン
* 原作:キム・ジン
* 演出:カン・イルス
* 脚本:チョン・ジノク、パク・チヌ
*無恤(大武神王)が扶余の帯素王を倒すという話は朝鮮半島の正史(『三国史記』)に記載されている。このこと以外はほぼすべてフィクション。正史や『三国遺事』で名前が確認できる人物は無恤、ユリ王、解明、帯素王、如津、マロ、チュバルソ、ヨンビ、クチュのみ。それ以外はヨン、ペグクらも含め、すべて架空の人物。ドラマは無恤の息子への王位継承を暗示していた。正史は無恤の弟(閔中王)が第4代高句麗王になったと伝え、『三国遺事』は無恤の息子が王位を継承したと伝えている。『風の国』は『三国遺事』の系譜を下敷きにしている。
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