thumb|ピノキオの鼻は嘘をつくと伸びるとされる。
嘘(うそ)とは、事実に反すること、あるいはそれを語ること。「嘘」は拡張新字体であり、正字体は「」である。
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コミュニケーションにおいて嘘はある程度潤滑油的な機能をしているとの研究がある。全く嘘をついてはいけない状況になるとコミュニケーションは滞る。我々は言い訳や責任転嫁などの嘘を無意識的に行うが、通常これらは正常の範囲内である。心理学・精神医学的に扱う異常の症例では虚言癖や作話症などがある。
多くの文化において、嘘は悪いこととされるが、嘘の中には文化的に許容されるものがある。どのような嘘が文化的に許容されるかは、その文化の性質を反映している。
嘘は困難な課題をもっとも安易に解決する非合理的・非理性的方法であるということが出来る。ただし、年少者、とくに幼児における嘘はこれとかなり事情を異にしており、その多くは誤認、追想錯誤、空想と現実との混同、ないしは言語遊戯としての作話であって、成人の嘘とは質的に相違する。
末期ガン等の病気の告知では、医師から患者へは嘘の病名が告知されることがある。親族などは本人に真実を伝えることが辛過ぎるため嘘をつく場合があり(よく引用される例として、ある高僧がガンになった際、あれほどの高僧なら大丈夫だろうとガンを告知したところめっきり気落ちして予想より早く死去したという話がある)、これらの嘘は一般に黙認されるが、インフォームド・コンセントの面からは問題視する声もある。
* ブラック・ジャック『侵略者(インベーダー)』の例 - 誰も何も説明してくれず精密検査だけ繰り返された為、患者の少年は“病院は異星人に占領され自分は標本化された”と疑心暗鬼に陥ってしまった。
悪徳マルチ商法や悪徳キャッチセールスなどの詐欺で使われる嘘は社会通念から許容されず、法律によって罰せられる。
嘘の中には規模の大きな集団が組織的に行うものもあり、内容次第では社会に大きな影響を与える。
事実に反する事柄の表明であり、過失や無知ではなく、故意になされたものを言う。嘘は他者もしくは自分を欺くために用いられる。事実に反することが聞き手にあらかじめ了解されている場合は、嘘ではなくフィクションや冗談といったものに分類される。嘘をつく動機や技術、事実との関係などによって、嘘は正負、両方の効果を及ぼしうる。
嘘の意を含む「ガセ」とは、一部の業界で使用されていた元隠語が一般に普及したものであり、もともとは「偽物」のことである。
また人は嘘をつくと身振り手振りが大げさになったり、無意識に斜め上を見てしまうことがある。
ほらは自分や自分の出身地などを大げさに誉め称えることである。大げさの程度が高ければ、常識的に嘘であると判断できるフィクションとして聞き手を楽しませる要素も大きい。特に自分の年齢を詐称することを「サバを読む」と言い、具体例としては「井上喜久子」に詳しい。このように他人を喜ばせるための嘘は良いこととされる (White Lie) 。アンサイクロペディアは「娯楽としての嘘」に特化したウィキペディアのパロディサイトであり、「真実に嘘を混ぜてどれだけ愉快に、ユーモラスに書けるかを研究している、百科事典サイトである」と自称している。(→アンサイクロペディア)
ヒト以外の動物が嘘をつく場合もある。
いわゆる擬態は他のもののふりをして他の生き物をだますことである。その意味では植物にも例がある。より嘘に近いものは鳥類における擬傷行動という例もある。
もっともこれらは本能行動や習性と考えられ、ヒトの付く嘘とは根本的に異なるものと見た方がよい。しかしヒトと同じ意味の嘘をつくものもあり、ほ乳類ではいくつかの例が知られる。コンラート・ローレンツはその著書『人イヌにあう』の中で、一章を費やしてこれに触れている。たとえば帰ってきた飼い主に対して、誤って吠えついてしまった犬が、主人の顔を認めた後に、隣家の犬に吠えかかった例があり、これは「飼い主に吠えていたんじゃなく、隣のイヌに吠えていたんだ」というポーズを取ることで、寸前の自分の行動を説明しようとする嘘であるという。また、ネコは嘘をつかないと言い、これはむしろネコの方がイヌより知能が低いためとの判断を示した。さらに、霊長類での例を挙げ、彼らは嘘をつくだけでなく、それが嘘であることを自覚していることを述べている。
Wikipediaは誰もが自由に編集できるサイトのため、嘘の情報が書き込まれることあり、記事の当事者から苦情が寄せられることがある。ソースがない情報はむやみに信用せず、自分でも調べることが望ましい。
* 旧約聖書のカインが弟アベルを殺した後、アベルの行方を問われたカインが「知りません。私は永遠に弟の監視者なのですか?」と答えたのが人間が最初についた嘘と言われている。(カインとアベル参照)
* 嘘から出たまこと
* 嘘も方便
* 嘘つきは泥棒の始まり
* 嘘も追従も世渡り
* 嘘も誠も話の手管
* 嘘をつかねば仏になれぬ
* コンラート・ローレンツ著、小原秀雄訳、『人イヌにあう』、(1966)、至誠堂
* ダレル・ハフ著、高木秀玄訳、『統計で嘘をつく法』、(1968)、講談社ブルーバックス
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